第2部 礼典諸式 第8節 教会役員就任式 (教会総会で役員が選挙されたとき、就任式を行うのがよい。司式は主任牧師がこれにあたる。) 新役員の起立 賛美 聖歌229「おどろくばかりの」 祈祷 式辞 私たちは今ここに、教会員の選挙した兄弟(姉妹)を教会役員(長老、執事等)の職に任じようとしています。役員は牧師を助けて教会の庶務、会計、その他の奉仕にあたり、伝道牧会のわざに参与するものです。それゆえ、役員は牧師とともに役員会を組織し、教会の諸般の計画にあずかり、礼拝、伝道、牧会、教育、奉仕、交わり、訓練、病者の訪問等、いにしえの使徒たちが命じられたように、教会のため忠実に奉仕すべきです。ですから、教会員もこれらのことを記憶して、その職を尊ぶと同時に、役員たちと協力して、キリストの御体なる教会のすべての方面を整備し、その使命を全うすることができるよう努力すべきです。 聖書 テモテヘの手紙第一、3章8-13節 執事もまたこういう人でなければなりません。謹厳で、二枚舌を使わず、大酒飲みでなく、不正な利をむさぼらず、きよい良心をもって信仰の奥義を保っている人です。まず審査を受けさせなさい。そして、非難される点がなければ、執事の職につかせなさい。婦人執事も、威厳があり、悪口を言わず、自分を制し、すべてに忠実な人でなければなりません。執事は、ひとりの妻の夫であって、子どもと家庭をよく治める人でなければなりません。というのは、執事の務めをりっぱに果たした人は、良い地歩を占め、また、キリスト・イエスを信じる信仰について強い確信を持つことができるからです。 使徒の働き6章1-6節(省略) (このほかコリント人への手紙第一、12章4-11節、ローマ人への手紙12章1-8節等を任意に読むのもよい。) 就任の祈祷(司式者は新役員に按手してもよい) 教会の頭なる私たちの主イエス・キリストの父なる神よ、主の召してくださったしもべ(ら)を、今この教会の役員としてくださることを感謝します。願わくは、今よりのちこの兄弟(姉妹)に恵みを注ぎ、聖霊を満たし、その信仰においても徳においても、全会員を導くに足る力を与えてください。初代教会のステパノやピリポのように、良きあかしができるよう、御霊と知恵、それに恵みと力とで満たしてくださり、任職の油を豊かに注いでください。願わくは、死に至るまで忠信に、主イエスと教会に仕えて倦むことがなく、大牧者なる主イエス・キリストの再び来りたもうその時、栄光の冠を受け「良い忠実なしもべ」との祝福を受ける者となりますように。主の尊い御名によってお祈りいたします。 アーメン。 就任の辞 あなた(がた)は今、役員の職に任じられました。あなた(がた)は主キリストの召しを受けてこの職に聖別されたのでありますから、これから後、主は必ず必要な恵みと知恵とを与えてくださいます。あなた(がた)は牧師および同職の役員とともにこの群れを守らなければなりません。もし真理から迷い出る者があるならば、その誤りを正し、彼らを善導するのはあなた(がた)の任務です。あなた(がた)は人に接するときいつも柔和であって、迷う者を愛と徳と祈りとによって導き、みだりに争ってはなりません。たえず言行を慎み、信仰と行いとにおいて会員の模範になってください。常に聖書を読み、祈りをして、朝夕恵みの御座に近づいてください。まず神の国とその義のために祈ってください。また同胞の救いのため、牧師のため、同職の役員のため、教会員のため、自分自身の信仰と霊性のために祈ってください。すべてのことにおいて主イエスを模範にすべきであります。私たちの主イエス・キリストの恵みがあなた(がた)とともにあるように。 アーメン。 (ここで新役員を会員一同に紹介する) 賛美 聖歌 588「主とともにあゆむ」 祈祷 (新役員と会員とが互いに祈るか、一同一緒に祈る。) 主の祈り 頌栄 祝祷 (簡単な祝祷を用いてもよい) 願わくは、人の思いをはるかに超えた神の平安が、あなたがたの心と思いとを守ってくださるように。願わくは、神と御子イエス・キリストとを知ることをいよいよ深くさせ、愛し奉ることをますます厚くしてくださるように。こいねがわくは、父と子と聖霊なる全能の神の賜う祝福が、あなたがたのうちにあって、長くとどまるように。 アーメン。